USDC（USD Coin）とは？
主なポイント 🔑
- USDCは米ドルに価値を連動させたステーブルコインです。
- 2018年にEthereumブロックチェーン上で登場し、現在では主要な複数のブロックチェーン上で利用可能です。
- Centre Consortiumによって設計され、透明性の高い米ドル裏付けを特徴とし、Tether（USDT）など他のステーブルコインに代わる選択肢として開発されました。
USDCの概要 🔍
USDCは、米ドル（USD）を裏付けとする資産担保型ステーブルコインです。
発行されているすべてのUSDCは、規制を受ける米国の金融機関により管理される現金または米国短期国債によって1:1で裏付けられています。
USDCは当初EthereumのERC-20規格を採用しましたが、現在ではAlgorand、Solana、Tronを含む複数のブロックチェーン上で利用可能です。
価格が安定しているため、市場の変動期には暗号資産トレーダーにとって「安全資産」としての役割を果たし、国境を越えた価値移転を従来の金融システムより効率的に実現します。また、dAppsや暗号資産取引所を中心とする幅広いエコシステムで活用されています。
USDCの開発者 👤
USDCは2018年5月に発表され、同年9月にローンチされました。開発主体はCentre Consortiumで、これは決済企業Circleと大手暗号資産取引所Coinbaseによる共同事業体です。
Centreは、デジタル金融エコシステムの構築に必要なガバナンスと基準を提供することを目的としており、既存のステーブルコイン（特にUSDT）と比較して、規制遵守・透明性・ライセンス基準を強化しています。
USDCは、創業時にGoldman SachsやBreyer Capitalなど著名投資家から1億1,000万ドルの出資を受けており、金融業界大手の注目を集めました。
USDCの仕組み ⚙️
Bitcoinなどの暗号資産とは異なり、USDCはマイニングによって新規発行されることはありません。
代わりに、Circleの口座に米ドルを入金すると、同額のUSDCが新規発行されます。逆にUSDCを米ドルに交換する際には、そのUSDCは**バーン（焼却）**され、発行残高が常に裏付け資産と一致するよう調整されます。
発行時、同額の米ドル資産は現金または米国短期国債としてCircleにより保管されるため、USDCの価値は常に米ドルと連動します。この仕組みにより、市場変動時でも高い安定性を維持することが可能です。
さらに、Circleは米国で登録されたマネーサービス事業者であり、保有資産は国際的会計事務所Grant Thorntonによる監査を受けています。
USDCの価値の理由 🤔
- 安定性：交換手段・価値保存手段・会計単位として信頼できる特性を備えています。
- 利用拡大：個人間・企業間の決済手段として採用が進んでおり、国際送金やクロスボーダー取引において従来の銀行送金より効率的です。
- DeFi活用：AAVEをはじめとするレンディングプロトコルで貸出やステーキングにより利回りを得られ、従来の銀行預金を上回る収益機会を提供します。
なぜUSDCを利用するのか？ 🧑💻
- 市場の変動期において資産を安全に保有したい投資家にとって、USDCは有力な選択肢です。
- 他の一部ステーブルコインがアルゴリズムによる米ドル連動を採用しているのに対し、USDCは実際の米国政府保証資産によって裏付けられており、信頼性が高い点が特長です。
- 広範なdAppsや決済サービスで利用でき、決済後に価値変動のリスクを負わない点からも、事業者・消費者双方にとってメリットがあります。
まとめ
USDCは、米ドルを基盤とした信頼性の高いステーブルコインとして、国際決済、投資、DeFiなど幅広いユースケースで利用されています。その高い透明性と規制遵守により、暗号資産市場における安全性と利便性を提供し続けています。
